| ■ストーリー 概略はまぁどこかに書いてあると思うのでここでは追いませんが、他の正伝に比べると突出して死者が多い緊迫感のあるストーリーでした。それも暗黒神の復活を企む「邪悪な魔導士」による連続殺人を全く防げないまま「魔導士」を追い続け、結局暗黒神の封印もまんまと解かれてしまって封印すらできなくなっちゃったので「仕方なく」完全に倒さんとしてなんとそこで討ち損じ、さらに強大化してしまったものを改めてぶちのめすという、いまにして思えばなんとも豪気なお話でありました。古の七賢者が死力を尽くした封印は何だったのかっていう。 |
ちなみにクリア後に語られる主人公の生い立ちの件は当時もplayしましたし、アルゴンリングも入手はしていたのですが、リングをもっている状態で暗黒神を改めて畳むとEDが変わるというのは今回初めて知りました。7年前は竜の試練の途中で心が折れて投げたので、そのあたり試さなかったんですねきっと。若干ちぐはぐ感もありましたが、収まりは確かに良くなる感じでした。
■システム
【キャラメイク】
今回はキャラクターも職業も固定ということで、転職してゴリゴリカスタマイズという ENIX 的なキャラメイクではなく、キャラクタごとに特徴の違うスキルをいわゆる「ステ振り」で育てていくという、どちらかというと SQUARE 的なシステムでした。しかしこれもDQらしさを邪魔せずにうまく機能したなと思います。このあたりは見せ方とかUIが関係あるんじゃないかなと思いますね。
以前はどのキャラクタでもわりとすべてのスキルに平等に振っていたようなのですが、今回の私はそれを「有限時間内ではムダ」と割り切って以下のように振りました。
○主人公……ヤリとゆうきに全振り。それも、新しいスキルを覚えるまではひとつに全振り、覚えたらもう一方に全振り、を繰り返すという方法をとりました。しっぷう突きやさみだれ突きがかなり早い段階できますし、ゆうきを早めにおさえておくとベホマズンを低コストで使えるので非常に楽でした。
○ヤンガス……格闘とにんじょうに全振り。武器の購入コストがなくなるので軍資金のやりくりがだいぶ楽になるうえに、最後まで使える重要スキルであるスクルトやしんくうはが早めに入るのもよかったです。流石に武器がある状態よりは少し攻撃力は落ちますが。
○ゼシカ……杖とおいろけに全振り。強力な攻撃呪文の恩恵はもちろん、おいろけによる敵戦術の妨害も悪くなかったです。おいろけスキル自体はそれほど強力なものはないんですが、テンションをあげてからのヒップアタックはわりとエグい。
○ククール……剣とカリスマに全振り。カリスマは変なスキルが多くていまひとつ使えない感がありますが、「みわくの視線」はエグかったですね。剣のほうもなんというかそこそこという感じ。テンションやバイキルトを使ったはやぶさ斬りはわりといい感じでした。ただ、スキルに関わらず回復呪文をさくさく覚えていってくれるのでわりと戦術の要です。終盤はかなり殺しにくるのでザオリクがないと厳しいでしょうね。
【錬金】
これは8で初出のシステムでしたが、前回以上に楽しめました。「いやそれはわかんねーよ」というレシピのヒントも多々ありましたが、最終的にはいろいろつくれて楽しかったです。竜神王のつるぎとかライトシャムシールとかは今回初めてつくったんじゃないですかねぇ。あとしんぴのビスチェもか。ヤンガスがあまり錬金の恩恵に預かれない感はありました。猛牛ヘルムくらいか。
新しい街に着くたびに付近の探索をしつつその間に錬金の時間を稼ぐ感じでしたが、あの「ちーん♪」がなんともいえず気持ちよかったです。
他はだいたいいままでのDQと変わらないつくりでした。
■音楽/演出
PS2のスペックをどこまで活かすかという点でいろいろ綱引きがあったろうとは思いますが、とりあえずDQ7みたいにならなくてよかったですよね(苦笑)。ちゃんとある程度以上にきれいな鳥山絵ポリゴンのキャラクタが元気に動き回りつつ、ちゃんと堀井節ははずさない、おっさんには心地よい演出でした。
また、音楽もいつものすぎやま節でした。何度かplayの様子をUstで流してみたこともあったんですが、「ドラクエは音楽がほんとブレないなー」とコメントをくれた方がいました。ほんとにそのとおりだと思います。あれだけキャラクタがあってかつループしてもゲームの邪魔をしないゲーム音楽というのはそうそうないと毎度思います。
ちなみに北米版では日本版と違ってフルオケが音楽が入っているようなんですが、堀井節や鳥山絵のことを考えると日本版のほうがしっくりくる感じがします。まぁこれは私が日本人だからだと思います。
■軽く竜の試練攻略メモ
今回せっかく完全制覇したのでメモ。
【景品】
何はなくともいちばん最初に「スーパー錬金釜」にいくべきでしょうね。錬金の待ち時間が0になるので、素材さえそろえられれば短時間に大幅な戦力増強が可能になります。次に必要なのが剣。はぐれメタルの剣ととっとと錬金して竜神王のつるぎにしてしまえば最強の剣になるうえにギガデインがノーコストに。はぐれメタルの剣を錬金に使ってしまったことでククール用の剣にちょっと困る可能性がありますが、そんなときのためにライトシャムシールをとっととつくっておくのがよいです。あと、ふしぎなタンバリンがあるとやはり非常に楽です。太陽のかんむりは比較的どうでもいいスペックなので、つくれるならつくったほうがいいですね。
【前フリ】
ドラゴン化の前に人間の姿のままの竜神王の前フリが毎回あります。
最初のうちはスクルトでなるべく守備力を上げておいて、テンション20のときは全員防御、ある程度追い込んだらジゴスパーク対策としてマジックバリアをきらさないように注意しておけばそれほどコワくありません。ちなみにジゴスパークは防御無効なので注意。
また、初見時は開幕チーム呼びで何をしてくるか観察してから戦術を組み立てるのもいいです。アストロンと違ってダメージを与えながら考えることができるので一石二鳥です。この前フリ段階だと開幕時のみやってきて数ターン行動できなくなる竜神の封印を回避することもできるのでさらにお得。
【深紅の巨竜】
ふつうにバランスよく強いボスという感じ。適宜スクルトでこちらの守備力を上げつつ、余裕があればルカニ等で守備力を下げ、できるだけフバーハを切らさないようにしていればいけます。
ただし、これはすべての巨竜にいえることですが、物理攻撃(幸い単体のみ)が異常に強力で防戦一方になる展開が必ずあるので、ザオリクやベホマズンはためらわずにガンガン使わないとと押し負けます。
【深緑の巨竜】
ブレス祭です。ドラゴンらしく火を吹くのもそうですが、やけつく息やあまい息、もうどくの息もあるのでやりにくさはけっこう感じます。が、例外的に守備力が低いのでプラマイゼロというところでしょうか。
【白銀の巨竜】
硬い。ルカニをかけると193下がります。これがないとちょっと傷をつけづらいのでこれでなんとかしたいところ。また、かがやくいきがあるのでフバーハも切らさないようにする必要があります。確かこの難敵で7年前は心が折れました。
【黄金の巨竜】
さらに硬い。しかもルカニが入らない。そのため物理以外のダメージソースをさがす必要があります。私は竜神王のつるぎのギガデイン、岩石おとし、みわくの視線あたりだったでしょうか。タンバリン等でテンションを上げながらだとモアベター。竜神王のつるぎには影響しませんが。幸い凶悪な物理攻撃でガンガン打ち込んでくるというよりはベギラゴンやイオナズンといったいまさらコワくない呪文を唱えてくることが多いので、ダメージソースさえ見つかればむしろ楽な部類です。テンションを上げての物理攻撃があるので事実上の100%即死もありますが、まぁテンションを上げる時間を使う分これもむしろ楽。
【黒鉄の巨竜】
さらにさらに硬くルカニも入らずギガデインもギガスラッシュも岩石おとしもしんくうはでも傷ひとつつかないので軽く絶望しましたが、みわくの視線だけが入ります。ククールおそるべし。そんな状況で3回行動でガンガン物理攻撃を打ち込んでくるので大変です。ただし、早いうちにMPを使い切ってしまい、ベギラゴン不発になることがたまにあるので、その間に立て直す時間ができます。生命線ククールを維持しながらなんとか押し切るしかなさそうです。
【聖なる巨竜】
深紅をひとまわりパワーアップしたような出来です。やたら硬いこともなくダメージソースが限定されることもないので、深紅のとき同様に押していくことになります。ただし、防具の効果でも回避不可の強力な物理攻撃があるのと、かがやく息の頻度が高いのとで、最終段階ともあってやはり楽はさせてもらえません。
■総評
4/5。
信頼と実績の国民的RPGらしいしっかりしたつくりは毎度ながら流石。キャラメイクの自由度も見た目以上に高く、錬金趣味でさらにプレイヤーごとに出来が変わるので、ゲーム性の観点でも文句無し。
-1はストーリーですね。明快で緊張感もあっていいんですが、縦糸が目立ち過ぎで横糸あまり見えない感じが惜しかったなと。もしかするとマルチェロが横糸だったのかもしれないんですが、最終的に縦糸にがっつりからんでしまうのでねぇ。また、boy meets girl なんだけど恋愛までいってるのかどうかよくわかんないいつもの感じも結局ゼシカがそれほど目立たないうえにミーティアはEDまでほとんど人語を話さない(笑)のでこれも横糸には弱い……。
ただ、このあたりの穴も完璧にふさがれたらそれはそれで違和感が残るんでしょうね。どこかDQらしくないw こういう雄弁なようでいてそうでもないのがいいんでしょうね、きっと。
それにしてもねぇ……EDで明かされるレティスの「正体」がラーミアっていうのがね。神鳥のたましいで飛べるようになってあの曲を聴けば察しもつきそうなもんですがそれでもグッときました。今回も。


