Dragon Quest VIII (ネタバレもちろんあり)

先日「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」に行ってきまして、DQ信者として大いに楽しんだんですが、そのときはまだ自宅ではノクタン(これもいずれまとめて書きたい)が進行中で、それが終わったら何かDQまた再playするかなぁと思ってたんですね。ノクタンも確か7年ぶりくらいの再play中で自分のストーリー選択や戦術構成が大きく当時と変わっていて非常に楽しかったので、今回はDQ8を再playすることにしました。こちらも約7年ぶり。細かいことはどうせ全部忘れているだろうということで今回も攻略サイトは見てません。
■ストーリー

概略はまぁどこかに書いてあると思うのでここでは追いませんが、他の正伝に比べると突出して死者が多い緊迫感のあるストーリーでした。それも暗黒神の復活を企む「邪悪な魔導士」による連続殺人を全く防げないまま「魔導士」を追い続け、結局暗黒神の封印もまんまと解かれてしまって封印すらできなくなっちゃったので「仕方なく」完全に倒さんとしてなんとそこで討ち損じ、さらに強大化してしまったものを改めてぶちのめすという、いまにして思えばなんとも豪気なお話でありました。古の七賢者が死力を尽くした封印は何だったのかっていう。
それにあのマルチェロののし上がり一代記も特筆に値します。カネにまみれた教会にほとほと嫌気がさしている点では同じはずのククールとの確執や屈折しまくった兄弟愛の描写も他の正伝にはあまり見られない特徴であり、また暗黒神退治という縦糸をうまく補強してもいました。それに比べると他のキャラクターの人物描写があまりにも適t……まぁ、そのあたりも含めてちゃんとDQらしく仕上がっていたのかなと思います。SQUARE ENIX になってから初めての正伝なので当時も心配したものですが、やはりちゃんとDQでした。

ちなみにクリア後に語られる主人公の生い立ちの件は当時もplayしましたし、アルゴンリングも入手はしていたのですが、リングをもっている状態で暗黒神を改めて畳むとEDが変わるというのは今回初めて知りました。7年前は竜の試練の途中で心が折れて投げたので、そのあたり試さなかったんですねきっと。若干ちぐはぐ感もありましたが、収まりは確かに良くなる感じでした。


■システム

【キャラメイク】
今回はキャラクターも職業も固定ということで、転職してゴリゴリカスタマイズという ENIX 的なキャラメイクではなく、キャラクタごとに特徴の違うスキルをいわゆる「ステ振り」で育てていくという、どちらかというと SQUARE 的なシステムでした。しかしこれもDQらしさを邪魔せずにうまく機能したなと思います。このあたりは見せ方とかUIが関係あるんじゃないかなと思いますね。
以前はどのキャラクタでもわりとすべてのスキルに平等に振っていたようなのですが、今回の私はそれを「有限時間内ではムダ」と割り切って以下のように振りました。

○主人公……ヤリとゆうきに全振り。それも、新しいスキルを覚えるまではひとつに全振り、覚えたらもう一方に全振り、を繰り返すという方法をとりました。しっぷう突きやさみだれ突きがかなり早い段階できますし、ゆうきを早めにおさえておくとベホマズンを低コストで使えるので非常に楽でした。
○ヤンガス……格闘とにんじょうに全振り。武器の購入コストがなくなるので軍資金のやりくりがだいぶ楽になるうえに、最後まで使える重要スキルであるスクルトやしんくうはが早めに入るのもよかったです。流石に武器がある状態よりは少し攻撃力は落ちますが。
○ゼシカ……杖とおいろけに全振り。強力な攻撃呪文の恩恵はもちろん、おいろけによる敵戦術の妨害も悪くなかったです。おいろけスキル自体はそれほど強力なものはないんですが、テンションをあげてからのヒップアタックはわりとエグい。
○ククール……剣とカリスマに全振り。カリスマは変なスキルが多くていまひとつ使えない感がありますが、「みわくの視線」はエグかったですね。剣のほうもなんというかそこそこという感じ。テンションやバイキルトを使ったはやぶさ斬りはわりといい感じでした。ただ、スキルに関わらず回復呪文をさくさく覚えていってくれるのでわりと戦術の要です。終盤はかなり殺しにくるのでザオリクがないと厳しいでしょうね。

【錬金】
これは8で初出のシステムでしたが、前回以上に楽しめました。「いやそれはわかんねーよ」というレシピのヒントも多々ありましたが、最終的にはいろいろつくれて楽しかったです。竜神王のつるぎとかライトシャムシールとかは今回初めてつくったんじゃないですかねぇ。あとしんぴのビスチェもか。ヤンガスがあまり錬金の恩恵に預かれない感はありました。猛牛ヘルムくらいか。
新しい街に着くたびに付近の探索をしつつその間に錬金の時間を稼ぐ感じでしたが、あの「ちーん♪」がなんともいえず気持ちよかったです。

他はだいたいいままでのDQと変わらないつくりでした。


■音楽/演出

PS2のスペックをどこまで活かすかという点でいろいろ綱引きがあったろうとは思いますが、とりあえずDQ7みたいにならなくてよかったですよね(苦笑)。ちゃんとある程度以上にきれいな鳥山絵ポリゴンのキャラクタが元気に動き回りつつ、ちゃんと堀井節ははずさない、おっさんには心地よい演出でした。
また、音楽もいつものすぎやま節でした。何度かplayの様子をUstで流してみたこともあったんですが、「ドラクエは音楽がほんとブレないなー」とコメントをくれた方がいました。ほんとにそのとおりだと思います。あれだけキャラクタがあってかつループしてもゲームの邪魔をしないゲーム音楽というのはそうそうないと毎度思います。
ちなみに北米版では日本版と違ってフルオケが音楽が入っているようなんですが、堀井節や鳥山絵のことを考えると日本版のほうがしっくりくる感じがします。まぁこれは私が日本人だからだと思います。


■軽く竜の試練攻略メモ

今回せっかく完全制覇したのでメモ。

【景品】
何はなくともいちばん最初に「スーパー錬金釜」にいくべきでしょうね。錬金の待ち時間が0になるので、素材さえそろえられれば短時間に大幅な戦力増強が可能になります。次に必要なのが剣。はぐれメタルの剣ととっとと錬金して竜神王のつるぎにしてしまえば最強の剣になるうえにギガデインがノーコストに。はぐれメタルの剣を錬金に使ってしまったことでククール用の剣にちょっと困る可能性がありますが、そんなときのためにライトシャムシールをとっととつくっておくのがよいです。あと、ふしぎなタンバリンがあるとやはり非常に楽です。太陽のかんむりは比較的どうでもいいスペックなので、つくれるならつくったほうがいいですね。

【前フリ】
ドラゴン化の前に人間の姿のままの竜神王の前フリが毎回あります。
最初のうちはスクルトでなるべく守備力を上げておいて、テンション20のときは全員防御、ある程度追い込んだらジゴスパーク対策としてマジックバリアをきらさないように注意しておけばそれほどコワくありません。ちなみにジゴスパークは防御無効なので注意。
また、初見時は開幕チーム呼びで何をしてくるか観察してから戦術を組み立てるのもいいです。アストロンと違ってダメージを与えながら考えることができるので一石二鳥です。この前フリ段階だと開幕時のみやってきて数ターン行動できなくなる竜神の封印を回避することもできるのでさらにお得。


【深紅の巨竜】
ふつうにバランスよく強いボスという感じ。適宜スクルトでこちらの守備力を上げつつ、余裕があればルカニ等で守備力を下げ、できるだけフバーハを切らさないようにしていればいけます。
ただし、これはすべての巨竜にいえることですが、物理攻撃(幸い単体のみ)が異常に強力で防戦一方になる展開が必ずあるので、ザオリクやベホマズンはためらわずにガンガン使わないとと押し負けます。

【深緑の巨竜】
ブレス祭です。ドラゴンらしく火を吹くのもそうですが、やけつく息やあまい息、もうどくの息もあるのでやりにくさはけっこう感じます。が、例外的に守備力が低いのでプラマイゼロというところでしょうか。

【白銀の巨竜】
硬い。ルカニをかけると193下がります。これがないとちょっと傷をつけづらいのでこれでなんとかしたいところ。また、かがやくいきがあるのでフバーハも切らさないようにする必要があります。確かこの難敵で7年前は心が折れました。

【黄金の巨竜】
さらに硬い。しかもルカニが入らない。そのため物理以外のダメージソースをさがす必要があります。私は竜神王のつるぎのギガデイン、岩石おとし、みわくの視線あたりだったでしょうか。タンバリン等でテンションを上げながらだとモアベター。竜神王のつるぎには影響しませんが。幸い凶悪な物理攻撃でガンガン打ち込んでくるというよりはベギラゴンやイオナズンといったいまさらコワくない呪文を唱えてくることが多いので、ダメージソースさえ見つかればむしろ楽な部類です。テンションを上げての物理攻撃があるので事実上の100%即死もありますが、まぁテンションを上げる時間を使う分これもむしろ楽。

【黒鉄の巨竜】
さらにさらに硬くルカニも入らずギガデインもギガスラッシュも岩石おとしもしんくうはでも傷ひとつつかないので軽く絶望しましたが、みわくの視線だけが入ります。ククールおそるべし。そんな状況で3回行動でガンガン物理攻撃を打ち込んでくるので大変です。ただし、早いうちにMPを使い切ってしまい、ベギラゴン不発になることがたまにあるので、その間に立て直す時間ができます。生命線ククールを維持しながらなんとか押し切るしかなさそうです。

【聖なる巨竜】
深紅をひとまわりパワーアップしたような出来です。やたら硬いこともなくダメージソースが限定されることもないので、深紅のとき同様に押していくことになります。ただし、防具の効果でも回避不可の強力な物理攻撃があるのと、かがやく息の頻度が高いのとで、最終段階ともあってやはり楽はさせてもらえません。


■総評

4/5。
信頼と実績の国民的RPGらしいしっかりしたつくりは毎度ながら流石。キャラメイクの自由度も見た目以上に高く、錬金趣味でさらにプレイヤーごとに出来が変わるので、ゲーム性の観点でも文句無し。
-1はストーリーですね。明快で緊張感もあっていいんですが、縦糸が目立ち過ぎで横糸あまり見えない感じが惜しかったなと。もしかするとマルチェロが横糸だったのかもしれないんですが、最終的に縦糸にがっつりからんでしまうのでねぇ。また、boy meets girl なんだけど恋愛までいってるのかどうかよくわかんないいつもの感じも結局ゼシカがそれほど目立たないうえにミーティアはEDまでほとんど人語を話さない(笑)のでこれも横糸には弱い……。
ただ、このあたりの穴も完璧にふさがれたらそれはそれで違和感が残るんでしょうね。どこかDQらしくないw こういう雄弁なようでいてそうでもないのがいいんでしょうね、きっと。

それにしてもねぇ……EDで明かされるレティスの「正体」がラーミアっていうのがね。神鳥のたましいで飛べるようになってあの曲を聴けば察しもつきそうなもんですがそれでもグッときました。今回も。

luft2501s Happy New Year 2012 mix

ということで、今年は勢い任せに年越し DJ Ust など決行してしまいました。
改めまして2012年もみなさま、よろしくおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
ちなみに前回は8月末。いままででいちばん間が空いたかもしれません。

でですね、今回決心だけは勢い任せだったんですが、若干準備しすぎた嫌いがありましたね。以前から「次にやる時は新しいwebcamで」と思っていたのでちょうどいいと思ってwebcam新調してみたり、選曲やCD-Rの準備に数日かけてみたり。まぁ休み期間に入ってて時間があったということでしょうか。
いつもの(酔った)勢い任せに大ネタをバラまくような芸風はすこーし影を潜め、わりと堅実な内容になったかなと思ってます。まぁよしあしですね。いや堅実なんだってばあれでも。
まぁまずまずの精度で年越しネタも入れられましたし。それにしても回線不調で最後すとーんと落ちたのは惜しかったですねぇ
……ちょうどキレイに聴かせたいところだったんですけどねぇ(´・ω・`)

http://www.ustream.tv/recorded/19484389

以下、見所。


■序盤〜年明け

1-5、でだしは4つ打ち以外のわりとわかりやすいのから入ってみたんですが、いろいろ警戒してBPMを少し下げすぎました。6でそれを修正して、わりとfollower各位にも人気の高いfilter方面にシフトしつつ……年明けのアレを狙う展開。11は「まいけっしゃ」ですね。いやーしかし、こういうの尺を合わせるの難しいですね流石に。15, 16は最初から決めてたんですが、私だけ20秒ほど早く年が明けてしまいました。ぶっつけで挑むには少しレベルが高すぎました。


■年明け〜中盤
そして17からしばらくは男臭い感じにシフト。ちゃっかり自分のremix(26)やごく一部で大人気のアレ(29)を入れたりしながらいつものキレイめの終盤へ展開。このへんはやっぱり90年代(特に後半)の界隈を憶えてる方には響くみたいですねぇ。


■中盤〜終盤
年越しということで回線が逼迫しtwitterがほぼ使い物にならない中、最後の最後でまさかのUstまで回線死亡(´;ω;`)
DJ Ust なんてやるようになって2年半ほどですがはじめてでしたこんなのは。まぁ曲目だけ書いといたので想像して下さい。ウチでは鳴ってました。混ざった状態で。
……しかしむしろよくあそこまでもったなというべきでしょうか。全体でも2.5h超えましたしねぇ。

まぁとにかくですね、今後もちょいちょいこうしてお騒がせします。
次回いつになるかは私の気分次第ですが、よろしくお願いします。


:: tracklist ::

1. 赤犬 - 親方星条旗
2. Prodigy vs. Enya - Smack My Bitch Up The Orinoco Flow
3. Skeewiff - Rock Da House Live
4. Yellow Magic Orchestra - Tighten Up (A&M Mix)
5. Captain Funk - Bustin' Loose
6. Armand Van Helden Feat. DJ Sneak - Psychic Bounty Killaz
7. Bad Boy Bill - (fragment from Bangin' The Box 5)
8. Toy Club - Stand Up!!!
9. The Phantom's Revenge - Charlie
10. Sébastien Léger - (fragment from Kingsize Mix CD)
11. Mantronix vs EPMD - Strictly Business (Mantronix Remix)
12. Luke Slater
- All Exhale (Victor Calderone Future Shock Mix - 836 Blackout edit)
13. Run DMC Vs. Jason Nevins
- It's Like That (Drop The Break) Extended 12" Mix
14. Dani König - Disco 3000
15. Europe - The Final Countdown (2000 Remix)
16. Bubble-B - バブルBのゆく年くる年
17. Icarus - Changes
18. Surgeon - October Request
19. Kramer Dashwood - What Has Been Joined By G.O.D. (Car Crash Mixer)
20. Perfume x Underworld - Poly Months Off
21. Killa Productions - Going back to my roots B1
22. Cave - Karanga
23. P Series - Los Hijos De La Mezcla
24. Ben Sims
- Manipulated (Adam Beyer Re-manipulate and Martin Luther King Doin it)
25. Ben Sims - Passion Drums
26. nouvo nude - Electric Super Highway (@cursed_steven's Toll Gate Remix)
27. Joey Beltram - Super Magnetic
28. Rino Cerrone & Markantonio - Sense
29. luft2501 - Starry Soldier
30. Ignition Technician - Northern Soul
31. m-flo - Come Again (Jark Prongo Remix)
32. Grindvik & Hardcell - Outline (Joel Mull September Leaf Mix)
33. Umek - Uxen
34. Filterheadz - Blue Sky Happiness
35. Fumiya Tanaka - Phase
(※この途中で回線死亡、36未収録)
36. Cosmic Baby - Fantasia

あれ、そういえば nouvo nude さんからDきてないですね。

end of 2011, beginning of 2012.

ここをご覧の希少なみなさん(少し後の私も含めて)、本年もお疲れさまでございました。2011年が終わろうとしています。折角なのでまた例によってちょっと1年を回顧したいと思います(恒例)。


■今年はもうなんというか

いろいろあるにはありました確かに。ただ何を語るにつけ東日本大震災に飲み込まれてしまう感があります。10日後あたり(3/22未明)にUPした日記をまずはリンクします。

○10日後 http://luft2501.chicappa.jp/blog/?eid=96

それ以降に起きたようないろんなのことの縮図がだいたいこの10日のあいだに見てとれるような気がするようなしないような。そしてやはりまだ少し私も動転している感じが残ってるように思います。この文章。


■震災は私にとって何だったか

上記でリンクしたエントリでも少しだけ触れていますが、ちらりとながらその場で体験した阪神大震災のことをやはり思い出さずにはいられませんでした。ただ、当時と比べると社会も変化しており、また災害の規模や原発での大事故等、起きたことが比較にならないくらい大きい。その中で、私は私なりにいろいろと勉強になったこともありましたし、げんなりすることもアホほどありました。どちらかというとげんなりのほうが多かったですが。

震災だけによるかどうかはわかりませんが、今年起こった自分の中の変化をあえて乱暴に総括するのであれば、「少しリベラル(左?)寄りに傾いた」なと。

たとえば意見表明の手段としてのデモについての考え方。過去には私もデモを全否定するようなエントリを書いていますし(ここにも残しています)、いまでもデモについて肯定的までは正直いってませんが、「やめちまえ」と言うのは辞めました。「やりたきゃやりゃいいけど相変わらず内輪受けのやり方しかできなくて見事に無視されてるなー」というところでしょうか。
何かしらの社会問題が話題になるたびに、以前の私はどちらかというと「とっとと法規制してうまいこと運用できりゃそれでいいじゃん」くらいに思っていましたが、いまは「そもそも法規制に手を付けること自体に重大な意味があってそこから先は坂道を転げ落ちるようなものでどうせうまく運用はできない」と思うようにしました……というかそういう癖を付けたという感じでしょうか。きっかけは震災というよりはむしろ非実在なんたらをめぐるフレームだったように思います。でもあれ去年でしたかね。
わりと闇雲に見える法規制に走っても実際はそれで案外上手く運用できてしまうこともあるでしょうし(骨抜きなんていわれたりも)、そもそも日本は「ふつうにやると厳密に守りきれないくらいの網をはっておいて支配者側のさじ加減で処罰の有無や内容が決まる」つくりになっていて、法治国家というより官僚国家のナリをしている……なんて話もあるので必要以上に自由が阻害されることに敏感でいるためには上記の癖くらいでちょうどいいのかなというようなスタンスをとっていこうと思っています。
……まぁ、twitterのTL、特に渡邊先生(@ynabe39)や玉井先生(@tamai1961)の受け売りに近いというか、それにいわゆるウエメセ界隈(https://twitter.com/#!/boreford/seeline-from-high)を観察、もとい拝読して得た成果を自分なりに消化した結果ということにさせてくださいw

また、被災地の人々のこととかほんとはこのあたりにあれこれ書くのがもしかすると「常識」なのかもしれませんが、敢えて何も書かないでおこうと思います。以下は書かない理由です。
国全体や自分のいる自治体に関わることであれば私もきちんと参加する腹づもりですが(統一地方選でもちゃんと投票しました)、被災地云々ついては、あまり口にできないなというか、私なんかがgdgd言うべきでない、知らないことが多すぎます。何か単一の話題について感想を述べることくらいはできるのでしょうが、この極めて安全なポジションから安易にものを言うのは非常に憚られます。「がんばろう日本」とかね、正直勘弁してほしいですね。
邪魔こそしませんが、私があれこれ言ったりやったりしなくてもどうにかなってっちゃう、規模等違うかもしれませんが、阪神のときがそうであったように彼の地の皆さんもそれぞれの形でやっていかれるのだろうと思っています。ひとによっては冷酷に映るかもしれませんし、うまいこといって無視しようとしていると映るかもしれません。そういう面があることも敢えて否定はしませんが、私は善人の仮面をかぶって彼の地の人々に何かを強要してつまらん快感を得ようとすることよりも敢えて何も触らないことを選びます。
仮面も何もかぶらずに彼の地に何かの影響を私が及ぼせるかというとそれもいまの私の力では無理でしょうし、仮にできたとして私のその力の行使の方向がそもそも正しいのかどうか私には判断がつきません。私は被災地のためでなく私のために時間を使いたいと思います。
クドいようですが念のため付記しますと、被災地のために汗をかく人々のことを否定しているわけではありません。結果にもよりますが。ただ、私はそうはしない、というだけです。


■仕事面。技術的な話とか社会人として、とかそういうの。

昨年書いたことをざっくりまとめると
・書くコードの量が減って社内調整を主にやるほうにポジションが移ってきた
・Rubyには興味がなくなった
・jQueryとGreasemonkeyを通じてJavascriptに親しむ機会が持てたのはよかった
・Androidを思いかげず仕事で触ったがなかなかおもしろかった
・やっぱりベースはPHPなのかな自分
こんな感じかなと思います。今年はそのあたりどうだったかなと思うと、
・社内でのポジションがより調整役に寄った
・と同時に技術的側面でも社内にアピールできるきっかけをつかめた
というところかなと思います。数年来意識はしているのですが、やはりCIOなりCTOなりといったポジションのことは考えていて、2011年は少し近づけたくらいかなと思います。


■会社を離れたところでやっていたこと、やりたいこととかそういうの。

他人も含めた話はあとにしてここでは自分ひとりについて書きたいのですが、そうするとまぁ基本的にゲーム(それも九分九厘J-RPG)か私的な用を足すためのコーディング、さらに数ヶ月に一度気が向いたらやる DJ Ust でほとんどですね。そのあたりについてはわりとまめにレビューを書き残しているので興味のある方はこちらをどうぞ。今年の分はタクティクスオウガあたりからですかね。後半かなり時間を使ったノクタンについては書いてませんね。

http://luft2501.chicappa.jp/blog/?tag=Review

ノクタンについてはこのあたりでしょうか。
http://twilog.org/tweets.cgi?id=cursed_steven&word=%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%B3

そういえば CursedTumblr をリリースしたのも今年でした。おそらく@igiさん(blockされているw)が紹介してくれたおかげさまで思ったよりも反響があって、いまでも使っていただいている方がちらちらいるようです。ほぼ完全に私用のコーディングに入るものですが、なにやら有り難いことで……。

あーあとあれだ、旅行。もともとそんなに予定はしていなかったのですが、もののついでということでいろんなところに旅行することになりました。松山、有馬、修善寺……こんなもん?

なんかこう、世のため人のためとかそういう余裕はありませんし(被災地方面についてあーだこーだ言えないという上記の話はこのあたりにもつながっている)、あんなことがあってもなんとかほぼ普通に社会が回った首都圏にあって、わりと好きなようにしてたなと思いますし、それができてよかったなとも思います。なんというか、生かされてる感。ちょっとコワいことでもあるんですけどね。


■ソーシャル方面

2009年はソーシャルも含めて私にとって不要であったあらゆる人間関係が結果的にscrapされ、2010年には新しい枝が伸びてきました。そして2011年もいろいろありましたが、それにしても私自身がまさかの「つい婚」なんてね……何があるかわからないもので。こういう流れから結婚というのはあまり想像していませんでした。そもそも言われるまではあまり自分のこととして実感を持って考えてなかったというのが正直なところでもあります。
ともあれ、新しい「家人」共々、online/offlineでも末永くよろしくお願いしたいと思います。


■さて2012年。

どうしましょう。

2011年はようやく過去の清算も決着し、基本的には2010年の路線を継承してそれが結実した年だったようにも見えるんですが、結実したからといってすぐに何かが大きく変わるかというと別にそんなこともないかなと。
それで2012年どうしますかとこられたときに、もうそろそろ私ひとりの話ではないなということに気がついたりします。むしろそこがいちばん大きな変化なのかなと思います。

まずはその変化に慣れることから始めます。日常生活では表面上ほんとうになーんの変化もないんですが、少しずつ意識を変えていかなければいけないなと。とはいえ、焦っても仕方ないのでじっくりいく年にしたいなと思います。

改めまして、2012年も各位よろしくお願いいたします。

誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展

201111270054000.jpg阿佐ケ谷の駅のホームにも大きな広告があり、かなり大きなプロモを打っているようでこれはぜひ信者として行っておかねばと思ってたら、11月中にいろいろあって結局会期末まであと1週間、今週行かなければ最後しかない、アホほどこむ、死ぬ、と思って今週末(土曜午後)行ってきました。結果としては、それでもこんでてわりと死にましたが。
公式サイトあります。→誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展

■25周年なのね

DQ1が1986年なので25周年なわけですね。いまから25年前というと私が8歳……どおりで歳を取るわけだなと思いつつ、ちょうどリリースから間もない頃に生まれて初めてプレイしたコンピュータRPGがこのDQであり、ウィザードリィとかローグライクとかそういうのは通過してない、という最初の世代が私らなのかなぁと思っています。何故か後追いもしてないんですよねこのあたりについては。ウィザードリィとかUOの影響が少なからず云々という説に遭遇したこともままあるんですが、それほど興味を持てませんでした。ことあるごとに言ってますが、自分はほんとうにDQ/FFで育ったなぁと思ってます。これらがなければいま仕事にしているITに興味を持つこともなかったでしょうし、音楽にも興味を持たなかったでしょう。

■展示についての感想

公式サイトにだいたいの内容がでてますが、ざっくり引き写すと
第1章 伝説の冒険
a. 25周年感謝のメッセージ 天空の王宮
b. 職業選択のエントランス ダーマの神殿
c. 25年のヒストリーアドベンチャー 勇者の大地
d. 巨大な竜王との対決! 竜王の城
第2章 導かれし記憶
a. 貴重な資料を展示 歴史の洞窟
b. 『ドラゴンクエスト』試遊コーナー 思い出の塔
c. 思い出のグッズがずらり! 商人の宿屋
第3章 新たなる旅立ち
待望の新作を大発表 ドラゴンクエストXのほこら
あの人気スポットが出店! LUIDA'S BAR(ルイーダの酒場)
会場先行発売グッズも販売 どうぐや(ショップ)
こんな感じです。
第1章については、なじみ深すぎて展示内容自体については特になんとも思わなかったというのが正直なところで、展示会用の仕掛けも、初心者まで巻き込めるようによく考えてあるなーとは思ったものの、というところです。
ただ、あれだけの人数の老若男女が私と同じものに共感して見入っているという状況こそにちょっとぐっとくるものがありました。水戸黄門ですら42年で「老衰」で終了してしまうことになった今年、何かが第一線のまま25年続いて国民的ナントカとまで言われるというのはこういうことなんだな、ということを実感しました。

--

第2章のような現場の資料にこそこういう展示の本当の価値があるというものだろうということで、このあたりはけっこう気合いを入れて観たんですが、流石にここは圧巻でした。

特にDQ1の立ち上げ時の堀井御大直筆の企画書と仕様書がね……感無量でしたね。DQまでにすでにいくつかの作品をヒットさせていた気鋭の「ゲームデザイナー」だった堀井御大が当時32歳ですから、私と同世代の頃の仕事なわけです。少し前に @daichi と「DQは堀井・鳥山・すぎやまという突出した才能を持つ個人による産物だからこの誰か一人でも欠けたらとっとと幕を閉じるべき」という考えで一致を見たことがあったのですが、そのあたりはこの企画書と仕様書からも強く感じました。「ゲームプログラミングの経験もあった」当時の堀井御大による「仕様書」は、いまのSI()からすれば想像を絶するほど親切なものでした(基本設計レベルとはいえ)。まぁ当時のあの現場ではエセゼネコンが跋扈するいまのITほど「型」を要求されなかったというのはあろうとは思うのですが。紙の使い方がもっそい贅沢なんですね。これはデザインとしてとても大事なことだなと思いました。また、企画書や設定資料方面はDQにおける堀井話芸の神髄を垣間みる思いでしたねぇ。劇中の台詞はなるべく5-7-5っぽくなるようにリズムを工夫したとかね、もうちょちょぎれますよ、はい。

鳥山御大の原画展示については堀井さんのそれほどはエネルギーをかけてみることができなかったんですが、あの以前ちょっとネットでも話に出たことがあった堀井ラフとの対比が出てたのがよかったですね。スライム以外にもいくつか。んで堀井御大が時代を下っても絵がうまくならないあたりとても素晴らしかったですw
すぎやま御大についてはちょっと扱いが小さかったんですが、これはまぁ……ね。毎年コンサートやってるんだし気になればそっちを見に行くかーっていう話でいいのかなと思います。

あーそうそう、DQ2の試遊台に「もょもと」入れた奴、あとで職員室に来るように。あれは一応「秘密」なんだってばw

第3章のDQXについての展示は少し寂しい思いで迎えざるを得ませんでしたねぇ……Wiiだしオンラインだしで、今後の私の生活と交差しにくいんですよね。1-9までくるあいだ、DQは直球の英雄譚から徐々に民間伝承をなぞるような形に世界観が変化してきていると以前に指摘したことがあるんですが、オンラインゲームは基本的に「終わりがない」のでそのへんどうするのだろうと改めて思います。ヒントがあるとしたら9の構造を見るのがいいのかなと思うのは思うんですが。
あとでWin用の(あるいはOSXかiOSでももちろんよい)クライアントが出るなどしてプレイする機会が巡ってくるようなら、あの吟遊詩人っぽい種族でやろうかなとぼんやり思っています。

■展示終了後

ちゃんとお土産も買いましたし、ルイーダにも寄りました。
混雑していたせいかどうぐやで名刺入れを見逃したのが痛恨でしたね……会社用にはとりあえずはぐれメタルの置物を買いました。「ヤバくなったらいつでも逃げるから」という気持ちが社内に伝われば幸いです。
ルイーダなんですが、これはまさに @yz_s の言う通りで
パセラの底力を見た
という感じでした。いまにして思えば、ヒャドクールにもザオリクーラーにもいかずパルプンテウォッカで微妙な味わいに打ちのめされたのもいい思い出です。ちなみにライアンのハイボールはまじで強いです。気をつけましょう。
そんなこんなで結局混雑の影響もあって六本木ヒルズには4h強、ルイーダ以外では立ちっぱなしで滞在することになり、けーっこう下半身にはキました。これから出かけられる方は覚悟をされたほうがよろしかろうと思います。

■総評

まぁ評価しようというのがそもそも烏滸がましいという気もしますね。5/5。
もういちど書きますが、私はこれで育ちました。自分の小さい頃からのアルバムってほとんど見たことないんですが、そんなものを見るよりこっちのほうがきっと楽しいし、いろんなことを思い出します。そういうものです。

【多少ネタバレ?】「預言者ピッピ」(2) - 地下沢中也


1巻を偶然読んだのがちょうどいまから4年ほどまえのことで、続きを楽しみにするも忘れかけていました。この1巻が描かれたのが1999〜2001年にかけてのことだったようなんですが、この2巻はその後2002年にいちど、2003年にさらにもういちど COMIC CUE vol.200, vol.300 にそれぞれ掲載された作品に加えて、今年2011年になって書き下ろされた一編を加えたものです。帯の言葉を借りれば、「第1話発表から12年、単行本1巻から4年を経て奇跡の続刊」です。この2巻リリースを聞いて、慌てて読み返して描いたレビューはこちら

■で、どうなったの?

1巻では、ピッピという「機械」がその極めて高い予知能力によってもたらした恩恵を以て人類社会に熱狂的に迎えられ浸透していく反面、その大きすぎる力が人類から希望や夢を奪ってはいないだろうか、とピッピの生みの親である瀬川博士が苦悩を深め、またピッピを取材していた新聞記者の真田に至ってははなっから預言を信用せずに「実験台」までかってでました。

■あの言葉は?

1巻最終章のタイトルは「ポスト・ホック・エルゴ・プロプター・ホック」。つまり "post hoc ergo propter hoc (因果の誤り)" でした。この言葉とともに、「人類の未来を計算し尽くした」ピッピは今後8年以内の人類の進化、それも「生命の定義の数値化」が必要で、さもなくば絶滅、という預言を発しました。

2巻では、この「進化」を縦軸にしつつ、真田の「死(?)」の真相に迫ります。

■不確定性

現在観測可能な森羅万象から近未来を極めて正確に予測(予知)する、というのがピッピの能力でしたが、2巻のストーリーが進む過程でもうひとりの「ピッピ」が登場します。彼は、ピッピの能力に加えて不確定性・不確定要素に注意を払う能力を有しており、ピッピ初号機(笑)には見えなかった映像を探り当てますが、ここからいっきに話がオカルトめきます。

2巻p.146
科学的に『事実』と呼べる条件は3つ
1. 同じ現象を再現でき
2. 観測者から独立しており
3. 定量化できること
これらすべてを満たしていない現象と思われる何かが物語を鍵を握っており、また1巻末尾で登場し2巻で重要な位置を占めるに至った「エリザベス」もまたこの現象に関して何か認識しているようですが、それもまたはっきりしたことは語られません。

「もうひとりのピッピ」は、その不可解な現象から糸をたぐっていくと、帯にもある人類滅亡の原因「ゲルダ現象」にたどり着くのではないか……そんな勘のようなものも示唆していますが、そもそもその「謎の現象」の原因に彼そのものがなっていない証明もまたできず、疑われる立場に陥っています。

我々の世界でも、いまでこそあたりまえのものになっている科学技術でも、中世の昔は錬金術などと言われ酔狂と嘲笑されたものでありました。しかし時を経てその酔狂(から流れ出たもの)がいま我々の社会の根幹を成しています。

真田、ピッピ、ゲルダ、そして人類の進化を結ぶ線、そしてあの言葉の意味は未だはっきりしません。

■総評

3/5。このくだりについては、1巻以上に私の中での価値や意味はその後の展開によっても大きく変わる可能性があります。
はっきり言って、この巻だけ読むとかなりつまんないんじゃないかなと思います。また、人類の進化の方向として示されたのが「データ化」ということで、これはこれまでに数多のSF作品がとってきたアプローチです。これがこの先どうひねられるのか、あるいはひねらずに他で見せるのか、3巻がいつ出るのか想像もつきませんが、このまままたしばらく待つしかないようです。
とりあえず、人類の進化の先がオレンジ色の液体などと言われなくてよかったです。
About

Calendar
<< January 2012 >>
SunMonTueWedThuFriSat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031
tags
search this site.
archives
recent comment
recent trackback
others


 
 
 
 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23